融資で問われる言葉の力
【経営戦略のヒント】融資で問われる言葉の力
こんにちは!
TeamCo株式会社 戦略コンサルタントの野村 修一です。
このブログは
「年商数億を数十億に成長させたい経営者の皆様へ
数億特有の経営課題を解決するポイントを、お届けしています」
先日、融資を検討されている方から
ご相談をいただき、あらためて強く感じたことがあります。
それは、融資の場で金融機関が見ているのは、
事業計画書の完成度だけではない、ということです。
もちろん、資料は大切です。
売上計画に根拠があるか。
経費の見積もりに無理はないか。
返済計画に現実味があるか。
資金使途は明確か。
こうした点は、当然確認されます。
しかし、それ以上に大切なのは、
経営者自身の言葉で、
事業への想いを語れるかどうかです。
なぜ、この事業をやるのか。
なぜ、今なのか。
なぜ、自分たちがやる意味があるのか。
そこに経営者の意志が込められているか。
融資の場で問われているのは、
「計画書の出来」だけではありません。
その計画の奥にある、
経営者としての覚悟と姿勢なのです。
● 金融機関は「言葉の奥」を見ている
融資を、単なる資金調達の手続きだと
考えている経営者の方は少なくありません。
しかし実際には、融資審査は
「この経営者を信頼できるか」を
見極められる場でもあります。
金融機関は、計画書に書かれた事業内容だけを
見ているわけではありません。
売上の根拠を、自分の言葉で説明できるか。
資金の使い道を、明確に語れるか。
計画が未達だったときの対応を考えているか。
苦しい局面でも、数字を見て判断できるか。
こうした質問に対する、受け答えの一つひとつに、
経営者としての姿勢が表れます。
資料に書いてあることを読むだけでは、
なかなか相手の心は動きません。
大切なのは、
その資料に込めた想いを、
経営者自身の言葉で伝えることです。
● 想いは、数字とつながって初めて伝わる
「この事業でお客様の課題を解決したい」
「地域に必要なサービスを届けたい」
「社員が誇れる会社にしたい」
そうした想いは、
事業を前に進める大きな力になります。
ただし、想いだけでは融資は通りません。
金融機関が知りたいのは、
その想いが、事業として成り立つのかどうかです。
どのようなお客様に届けるのか。
なぜ、そのお客様に選ばれるのか。
どのくらいの売上が見込めるのか。
返済原資をどう生み出すのか。
想いと数字がつながっているか。
経営者の想いがあり、
それを支える計画と数字がある。
この両方がそろったとき、
金融機関は初めて
「この経営者なら大丈夫」と思えるのです。
● 借りる力より、伝える力
融資の相談では、
どうしても次のような話になりがちです。
「どこが貸してくれるか」
「いくら借りられるか」
「どうすれば審査に通るか」
もちろん、それも大切です。
しかし、その前に問い直すべきことがあります。
自分の事業は、
金融機関が「応援したい」と思えるレベルで
伝わっているだろうか。
経営者自身の想いが、自分の言葉になっているか。
ここが整っていないまま
申込先を増やすだけでは、
良い結果につながりません。
融資に必要なのは、
自分の事業を深く理解し、
自分の言葉で伝えることです。
● 最後に
融資に向き合うことは、
自社の経営戦略と、
社長自身の想いを見つめ直す、
いい機会でもあります。
どこに投資するのか。
どのタイミングで資金を入れるのか。
その資金を使って、会社をどう成長させるのか。
しかし、社長の想いを言葉にすることは、
簡単ではありません。
だからこそ、
私たちは、社長の想いに寄り添い、
一緒に言葉にしていきます。
今回のご相談を通じて、
その重要な役割をあらためて感じました。