事業計画は実現できて初めて意味を持つ
こんにちは!
TeamCo株式会社 戦略コンサルタントの野村修一です。
このブログは
「年商数億を数十億に成長させたい経営者の皆様へ
数億特有の経営課題を解決するポイントを、お届けしています」
【今日のテーマ】
事業計画は実現できて初めて意味を持つ
「事業計画書は、すでに作っています」
経営者とお話ししていると、
そう言われることがあります。
もちろん、計画書を作ること自体は
とても大切です。
売上目標があり、
取り組む事業があり、
おおよそのスケジュールもある。
一見すると、
計画はできているように見えます。
しかし、実際に一緒に作り込んでいくと、
経営者の表情が変わる瞬間があります。
「ここまでやるんですね」
そう言われることが、少なくありません。
あるクライアントでは、
これまで外部と提携して行っていた事業を、
自社に取り込もうとしていました。
方向性としては、とても自然です。
すでに実績のある事業なので、
自社でできれば利益率も上がる。
社内にノウハウも残る。
将来的な展開も広がる。
経営者としては、
「これはやるべきだ」と感じていました。
そこで、事業計画書を一緒に作り始めました。
売上目標を置く。
そこに到達するまでの期間を決める。
必要な業務を洗い出す。
誰が、いつ、何に、どれだけ時間を使うのか。
一つひとつ、数字に落とし込んでいきました。
すると、見えてきたことがありました。
想像していた以上に、
多くの時間が必要だったのです。
売上目標を達成するまでには、
一定の準備期間が必要でした。
その準備を進めるには、
担当者の時間も必要でした。
さらに、既存事業を回しながら、
新しい事業を立ち上げる必要があります。
紙の上では「できそう」に見えていたことが、
数字にした瞬間、現実の重さに変わっていきました。
そのとき、クライアントがぽつりと言いました。
「この事業に、今は
ここまで時間をかけられない・・・」
これは、とても大きな気づきです。
事業計画書の価値は、
きれいな資料を作ることではありません。
銀行に見せるためだけのものでもありません。
本当の価値は、
「実現できる状態」まで落とし込むことです。
売上目標はある。
期間もある。
必要な時間も見えている。
誰が何をするかも分かっている。
そこまで決まって初めて、
計画は実行に移せます。
反対に言えば、
そこまで見えていない計画は、
まだ願望に近いのかもしれません。
今回のクライアントも、
計画を作ったことで、
新しい事業を諦めたわけではありません。
むしろ、判断できる状態になりました。
今やるべきなのか。
時期をずらすべきか。
外部提携を続けるべきか。
社内体制を整えてから進めるべきか。
選択肢が、はっきりしたのです。
経営において大切なのは、
「やりたいこと」を増やすことではありません。
限られた人、時間、お金を、
どこに集中させるかを決めることです。
事業計画書を作る意味は、
未来をきれいに描くことではありません。
実現するために必要な現実を、
直視することです。
そして、最後にこう言える状態をつくることです。
「あとは、やるだけ」
ここまで来て初めて、
事業計画は意味を持つのだと思います。