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採用について


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こんにちは!
戦略コンサルタントの川原茂樹です。 

このブログは
 「年商数億を数十億に成長させたい経営者の皆様へ
数億特有の経営課題を解決するポイントを、お届けしています」

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今日のテーマは採用についてです。
ある経営者さんと立ち話しているときに、こんなご相談がありました。

新規事業の立ち上げ期で、人が足りなくなり、
新たに営業事務の採用が必要な状況、とのことです。

しかし、「営業事務」と一口に言っても、
その中身は会社の状況によって大きく異なります。
実際に採用を始めてみると、「思っていた人と違う」
「仕事を任せてみたら企画提案まではできなかった」
といった声を聞くことがよくあります。

仕事のタイプには大きく分けて、
ルーティーン型とプロジェクト型の2つがあります。

ルーティーン型の仕事は、
決められた手順やルールに沿って、
日々同じ作業を正確にこなすことが求められます。
例えば、定型的な伝票処理や、
決まったフォーマットでのデータ入力など。

一方で、プロジェクト型の仕事は、
状況や課題に応じて自分で仮説を立てたり、
工夫して新しいやり方を提案することが求められます。

今回のケースでは、
営業活動の進捗管理や、見込み客のリスト管理だけでなく、
セミナーの集客方法を検討し、実施結果を振り返り改善提案してほしい、
という要求で、
営業事務というよりは、「営業企画」の要素が強く、
プロジェクト型の仕事のようです。

新規事業の現場では、
業務内容がまだ固まっていない部分が多く、
昨日までの方針が明日には変わっていることもしばしばあります。

こうした変化の多い現場では、
「言われたことを正確にこなす」だけでなく、
「今、何が必要か?」「もっと良いやり方はないか?」を
自分で考えて動ける人材が強く求められます。

ルーティーン型の仕事しか経験がない人に
いきなり企画提案の仕事を担当させるのは、難しいものです。

では、なぜこのようなミスマッチが起きるのでしょうか?
経営者をはじめとした採用に関わるメンバーが
「これくらいはできるだろう」と
当たり前と思っていることが、
実は難易度や求められるスキルが高いという傾向があるからです。

この対策として、
「営業事務」と一括りにするのではなく、
必要な役割や期待するスキルを具体的に言語化することで、
人材のミスマッチを防げます。

しかし、社内メンバーだけではこの言語化が意外と難しい。
そのような状況を、コンサル現場ではよく目にします。

この言語化の重要性は新規事業だけでなく、
すべての採用活動にも共通するポイントです。

これから採用を考える経営者の方には、
ぜひ一度「自社が本当に求めている人材のタイプ」を
検討してみていただきたいと思います。

それが、あなたの事業をさらに加速させる大きな一歩になるはずです。

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