みんな頑張っているのに、なぜ会社は伸びないのか?
こんにちは!
TeamCo株式会社 経営戦略コンサルタントの仲村龍治です。
このブログは
「年商数億を数十億に成長させたい経営者の皆様へ数億特有の経営課題を解決するポイントを、お届けしています」
みんな頑張っているのに、なぜ会社は伸びないのか?
このような違和感の声をよく耳にします。
「社員は皆、真面目に働いている」
「残業もいとわず、一生懸命やってくれている」
「でも、なぜか会社全体の業績が思うように伸びない……」
この悩み、実は年商数億から数十億を目指す成長フェーズで、多くの企業が直面する構造的な課題なのです。
数億規模までは、社長が直接「何をすべきか」を指示できました。
・営業チームには「この顧客を攻めろ」
・製造チームには「この納期を守れ」
・管理部門には「このコストを削減しろ」
社長が全員の動きを見て、全体最適を考えながら、指示を出すことで、個人の頑張りが、そのまま組織の成果に直結していました。全員が同じゴールを見て、同じ方向に走れる。これが、数億突破を実現した大きな推進力でした。
しかし、組織が大きくなり、部門が増えると状況が一変します。
社長の目が全員に行き届かないため、各部門に権限を委譲し、それぞれが「自部門の目標」を追い始めます。
ここで、多くの企業が陥る罠があります。
各部門が「自分の仕事」を一生懸命頑張るほど、全体が見えなくなる。
たとえば、こんな光景に心当たりはありませんか?
営業部門は目標達成のため、次々と受注を取ってくる。
しかし製造部門のキャパシティを超え、納期遅延が頻発。
結果、顧客満足度が下がり、リピート率が低下する。
営業は「売上」、製造は「生産効率」、管理は「コスト削減」を追う。
部門間で情報共有が滞り、「聞いていない」「知らなかった」が日常化。
部分最適を追求するほど、全社最適から遠ざかる。
各部門の目標達成率は高いのに、営業利益率が改善しない。
社員は疲弊しているのに、成果が見えず、モチベーションが低下。
経営会議で「なぜ伸びないのか?」という議論が繰り返される。
これらは全て、個人・部門の頑張りが、組織全体の成果に繋がっていないサインです。
なぜ、こうした事態が起きるのでしょうか?
それは、個人目標と組織目標の「繋ぎ目」が設計されていないからです。
部門ごとに「正しいこと」をしているのに、全体としては最適化されていない。
これが、頑張っているのに成果が出ない組織の盲点です。
数億規模までは、社長が全体を俯瞰し、その場で調整できました。
しかし、数十億を目指す段階では、仕組みとして「繋ぎ目」を設計する必要があります。
では、どうすればいいのか?
答えは、全社戦略から逆算した目標設計にあります。
1.全社目標を明確にする
今期、会社として「何を実現したいのか?」を明確にする。
売上だけでなく、利益率、顧客満足度、生産性など、複数の指標で定義する。
2.各部門の目標を逆算で設計する
全社目標を達成するために、各部門が「何を達成すべきか?」を逆算する。
部門間の連携が必要な目標(例:納期遵守率、クレーム削減率など)を設定する。
3.部門間の連携・評価方法を設計する
自部門の目標だけでなく、他部門への貢献も評価する。
例えば、営業は「売上」だけでなく「製造への情報共有精度」も評価。
製造は「生産効率」だけでなく「営業への納期回答スピード」も評価する。
月次で部門横断の会議を開き、全社目標の進捗を共有。
部門間の調整が必要な課題を、その場で解決する。
数十億規模への成長を実現した企業に共通するのは、
個人の頑張りが組織の成果に変わる「繋ぎ目」を、
仕組みとして設計していることです。
それは、単に「目標管理制度を導入する」ことではありません。
・全社戦略と個人目標が、論理的に繋がっている
・部門間の連携が、評価制度で促されている
・全体最適を確認する場が、定期的に設けられている
この3つが揃って初めて、個々の「頑張り」が全体の「成果」につながる組織が生まれます。
もし、あなたの会社で
・社員は頑張っているのに、業績が伸びない
・部門間の連携がうまくいかない
・全社目標と個人目標が繋がっていない気がする
と感じているなら、それは「繋ぎ目」の設計が不足しているサインかもしれません。
数億規模までは、社長の直接指示で全体最適を実現できました。
しかし、数十億を目指すには、仕組みとして「繋ぎ目」が不可欠です。
全員の力が一つの方向に集約されるように、
個人や各部門の頑張りが組織の成果に変わる「繋ぎ目」を設計し、
より成長できる組織へ進化させていきましょう。