ある会社の社長さんからご相談を受けました。
「毎朝目が覚めると、1人の社員の問題が頭から離れず、具合が悪くなる。そんな状況が2年間ほど続いている。」とのこと。
早速、今回悩みのタネとなっていた社員さんご本人からお話をお伺いしてみました。
お聞きしてもなお、解決が難しいのであれば、その人の人生が気持ちよく進むように会社の契約を見直させていただくか、お話をした上で改善できる点がありそうなのか。見極める必要がありました。
2時間お話し、問題を紐解いていくと、
しかも、心の中ではお互いを思いやってたのです。
「この社員さんは絶対大丈夫だ」と思い、そのままカウンセリングを続けさせていただくことにしました。
3ヶ月ほど経つと、社長が「今後、会社で採用したい社員のモデルは彼女だ。」と、その社員さんのことを讃えるまでに変化しました。
彼女も社長を尊敬するようになったのです。
その間、採用人数を増やしたり、研修を行っていき、なんと8ヶ月ほどで売上が1.5億から3億(2倍!)に変化しました。
人間関係の問題が解決し、社員の数も増え、新しく部署を設立。
営業のトレーニングも重ね、会社がどんどん成長していきました。
ようやく社長の手があくようになったタイミングで健康診断に行ったところ、生死に関わるほど重い病気があることが発覚しました。
治療に専念するため休むことを迫られていましたが、社長が不在になることが会社のためになるのか悩み、会社を譲ることを決意されました。
今は元気にお過ごしになられていますが、あの時、会社が順調に成長していなければ休むと言う決断もできなかっただろうと、今では思います。
「社長さんはとても良い方なのに、会社での人間関係がうまくいかなかった理由はなんだろう?」と疑問に思っていたことが、社長さんとのカウンセリングを通して分かりました。
社長さんが新卒2年目に務めていた会社で、次の年に入ってきた社員さんをクビにしなければいけないという経験をしたそうです。
2年目にもかかわらず重い決断を迫られ、その辛い経験が心理的に複雑に絡んでいたことが分かりました。
最初に人の問題が顕在していましたが、その社員さんだけの問題ではなく、社長さんの中に根深く残っていたことも関係していたのです。
「自分が本当にしたかったことが出来なかった。とても悔しかった。」と、そのたった一つの根深い綻びを紐解いていた結果、解決することができました。
本人が気づいていないことが価値観や判断基準に結びついていることもあります。
今回、問題を見つけられたきっかけとして、「この人は本当に素晴らしい人だ。この人のおかげで救われる人がきっといるのに、その良さが伝わっていないなんてもったいない!応援したい!」と悔しい思いを抱き、辛抱強く人の話を聞き続けたからです。
会社の問題の大部分として、人間関係が絡んでいることが多くあります。
組織力を強くすることが会社の成長につながると私は考えています。